東京医療保健大学
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医療保健学部 / 看護学科

講義内容

講義内容

技と心の育成:高度な知識・技術・実践力を備えた“へこたれない看護職”を育成する

超高齢社会の変化するニーズに対応できる看護専門職に必要な「へこたれない力※」の育成に向け、自ら学び続ける力、様々な専門職や異業種の人々らと協働できる力の育成に力点を置くカリキュラムを用意しています。カリキュラムのうち専門職の教育では、大学と実践の場を行き来して学ぶ方法(往還型学習)を多く取り入れ、学生自身が主役となり能動的に学習できるよう、学修環境を整えています。

※ へこたれない力
・経験したことのない困難に直面した時も、高い専門知識・技術をもとに自由な発想で解決策を考え、判断し、他の人の協力も得ながらアクションを起こせる力
・たとえ失敗しても失敗を受けとめ、振り返りを活かし再び前に進んでいける内省的実践と発展ができる礎となる力
 

カリキュラム:看護学科

詳細内容

看護学概論(開講:1年次前期)

看護に関する主要概念や各専門領域の看護について学んだあと、病院や高齢者の入所施設、地域等の看護活動の場に出かけ、それまでの学びを自分の目で見て確かめ、深めます。さらに、現場での体験を互いにプレゼンテーションすることによって、看護の対象や役割の広さと複雑さについて学ぶと共に、自身の考えを他者に伝える能力を育みます。

基礎看護援助実習Ⅰ(開講:1年次後期)

既習の血圧、体温等の測定や、同じ時期に開講している「基礎看護援助方法Ⅱ」で学んだ清潔の援助技術を病院で患者を対象に実施します。看護実践の場での経験を振り返り、自分の課題を明確にし、学内でその課題に取り組み、次の実習日を迎えます。このように実践の場と大学とを行き来しながら学ぶことで、生涯にわたる発展の基盤となる援助技術の学び方と、対象者への援助に必要な基礎的知識・技術を修得します。

地域保健活動演習(開講:2年次前期)

学生が教員の指導の下、品川区住民対象の健康づくり事業に参加し、「地域保健活動」を学ぶ科目です。この健康づくり事業は五反田・八潮地区で計9回開催、学生が体力測定・運動・健康落語等の事業説明や全体運営を行っています。事業前に品川区のデータ等から健康・生活・環境の特徴を調べ、地域の絆を強める健康づくりの方法を話し合い、演習最終日には住民をお呼びし、地域共生社会実現に向けた大学生・看護職の役割について発表会を行っています。

機能看護学Ⅲ(開講:3年次後期) 

機能看護学は、看護がその機能(役割や力)を発揮するために、看護職自身に焦点をあてる学問分野です。授業はグループワークを主とし、自分の考えを表現し他のメンバーと学び合うことによって、へこたれない力を高めます。機能看護学Ⅲでは、卒業後に想定される、複数の患者さんを一人で受け持つ場合の行動計画を考える演習を通して、新人看護師が臨床現場で遭遇する困難をシミュレーションし、それを乗り越えるための力をつけていきます。

基礎看護援助方法Ⅴ(開講:3年次前期)

3年次後期からはじまる各論実習に向けて、客観的な自己評価・振り返りのプロセスを学び、自己課題を明確にする科目です。治療編と生活編のシナリオ課題を用いて、健康が障害された人の身体・生活の観察およびアセスメントと、日常生活援助技術の適切な選択、実施、評価が実践できる力の獲得をめざします。模擬患者※1の協力によるOSCE※2を実施し、模擬患者のフィードバックなどから、自己の課題と改善点を見出します。

※1 模擬患者:患者になりきり、役割演技を行う教育協力者
※2 OSCE:Objective Structured Clinical Examination 客観的臨床能力試験

チーム活動論(3年次後期)

医療・保健・福祉の専門職として,対象者(患者・利用者)中心の支援活動を推進するために、チームSTEPPS(チームとしてのより良いパフォーマンスと患者安全を高めるツールと戦略)をもとに、チーム活動およびそのより良い推進体制について学びます。チームパフォーマンスの観察を体験することにより、より良いパフォーマンスと共に患者安全を高める方策について考えます。

各論実習(3年次後期~4年次前期)

3年次後期~4年次前期の各論実習は、精神看護学実習、母性・小児看護学実習、急性期・慢性期看護学実習、老年・在宅看護学実習4つがあり、必修です。母子のつながり、急性期・回復期・慢性期・終末期の健康状態の連続性を大切に、多様なケアの場と生活する人の理解を深められるように編成しています。それまでの学修を土台に、教員や実習指導者の支援のもとに挑戦し、学生同士の支えあいながら、看護職に必要な知識・技術の習得はもちろん、へこたれない力を育みます。

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