学校法人青葉学園 東京医療保健大学 理事長 / 田村 聡明(たむら としあき)
理事長メッセージ

地域の基幹病院との連携を軸に、
豊富な臨床現場での教育を通して
未来の医療に貢献できる医療人を育成
今年度、理事長に就任しました田村聡明と申します。開学から20年、本学初代理事長が掲げた建学の理念、教育目標を引継ぎ、未来に向け新しい東京医療保健大学を一緒に作っていきましょう。
日本は2035年に団塊の世代が85歳以上となり、人口における高齢者は3割以上、高まる介護需要に対しての人材不足や、現役世代の減少による経済の縮小など、さまざまな社会問題が複合的に表面化すると予測されています。社会サービスやインフラにも大きな影響があるでしょう。しかし、私も「教育の力」を信じています。医療保健の分野は、人間が人間らしく生きることを支援する大事な役割を担っています。その役割は、社会的な需要とともに、益々大きくなることは間違いなく、その責務を果たすためにも、多様な考え方や価値観を受容する心(知性)と、他者への思いやり(人間性)を兼ね備える必要があります。その心を育てるのが教育で、その心こそが、これからの日本を支える大切なものです。
本学は、学部開設にあたり、地域で信頼の厚い基幹病院との連携を何よりも大切にしてきました。地域の基幹病院は、救急救命をはじめ、様々な分野を最前線で学ぶことが出来る最適な場所であり、実践力を鍛える場として、もっとも有効な場所でもあります。世の中は常に変化し、医療に関わる技術も絶えず進化しています。常に学び続ける姿勢も重要ですが、それに対応出来る学びの環境も重要で、日々臨床現場での実践活動を教育に活かすためにも、病院連携を軸に現場教育を通して、医療職の育成に取り組んでいます。
また、本学の学部・学科は、どれもが未来の医療を見据えたものです。「国際看護」や「災害看護」の副専攻から、「地域包括ケア」の推進に伴う「在宅医療」や「訪問看護」を担える医療専門職の育成まで、幅広く取り組みを続けています。
さらに、本学大学院では、医師と協働し、病院や地域で包括的ケアの中心的役割を担える「診療看護師(NP)」を養成しています。学部や大学院の学びの広がりは、多様な学びを広げていく機会ともなり、卒業生が様々な医療機関において、それぞれの専門分野で活躍しています。
今後も、豊富な臨床現場で実践力を磨き、多種多様な医療保健の専門職と「協働」し、未来の医療保健に貢献できる人材の輩出を目指していきます。
プロフィール
- 1991年03月
- 慶應義塾大学経済学部 卒業
- 1991年04月
- 株式会社三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入社
- 2003年07月
- 学校法人渋谷教育学園 渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 副校長
- 2005年04月
- 早稲田渋谷シンガポール校Pte Ltd 取締役
- 2005年04月
- 学校法人青葉学園 東京医療保健大学 大学経営会議 室長
- 2009年04月
- 学校法人幕張インターナショナルスクール 理事
- 2009年11月
- 学校法人青葉学園 副理事
- 2009年12月
- 公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター 監事
- 2020年11月
- 学校法人青葉学園 理事
- 2020年12月
- 学校法人青葉学園 副理事長
- 2022年04月
- 学校法人渋谷教育学園渋谷教育学園幕張中学校・高等学校 校長
- 2025年04月
- 学校法人青葉学園 東京医療保健大学 理事長