学生が取り組んでいる研究内容にあわせた実習先の開拓など、学生一人ひとりのやりたいことをフレキシブルに取り入れる学びの環境があります。大学での4年間の学びを通して、自分らしい目標を見つけ、将来ITの専門家として医療現場の革新に、挑戦し続ける人材育成をめざしています。
学びのポイント
医療情報のスペシャリストとして
最先端の医療ITに貢献する人材を育成
育てたい人材像
4年間で身につけるスキル
実際の社会問題をテーマに学ぶ、実学のための学問教育を実施
妊娠時の体調管理に活用するために、「妊婦の体重・栄養管理アプリケーション」の開発を手がけるゼミがあるなど、医療情報学科では、医療現場で実際に起こっている課題について取り組んでいます。病院だけでなく地域の診療所や訪問看護ステーション、薬局などが情報を共有して連携する地域医療情報システムの開発・運用が求められる中、これからの医療業界を支える人材の育成をめざしています。
医療と情報(IT)、それぞれの専門知識を体系的に学び、発展させる力を養う
医療の情報化やチーム医療が進む中で、これからは高い情報技術と医療の知識を持ったIT技術職の役割が重要になっています。高度な情報技術においては、「情報基礎」「情報応用」「関連情報科学」で情報処理や情報システムに関する専門知識・技術を学びます。一方、高度な医療にも対応できるように「臨床医学基礎」と「医療管理学」で、各専門診療科における治療行為の実際と病院の管理・運営などについて、より深く学修します。そして「応用研究」で情報と医療を結びつけて発展させ、医療情報のスペシャリストを育成します。
チーム医療の現場で活躍できる確かなコミュニケーション能力を身につける
チーム医療が重視される医療現場で、ニーズを的確に把握し、最適なシステムを実現するためには、コミュニケーション能力が必要不可欠。そこで、カリキュラムには、ディスカッションやプレゼンテーションなどを行う演習科目を多く組み込んでいます。多様な立場の意見を調整しながら課題を解決していくことで、コミュニケーション能力を養うことができます。医療業界に貢献したいという目的意識の高い学生が多く、お互いに刺激し合いながら学べる環境でもあります。医学・医療の知識をそなえたインフォメーションコミュニケーターの育成もめざしています。
学びのサポート体制
患者シミュレータやプログラミングロボットを活用した問題基盤型教育
問題基盤型教育(Problem/Project Based Learning)とは、卒業後の活躍の場を強く意識した体験型の学修方法です。例えば、患者シミュレータを使って診療場面を再現して電子カルテの入力を行なったり、自律型のロボットにプログラミングを行って機器の制御方法を学習します。将来、医療のビッグデータを取り扱う人材には不可欠な、医療と情報のスキルを獲得します。
実習先
最先端の医療機器メーカーから、地域に密着した病院まで多彩な実習環境
医療情報学科の実習には、企業と病院という2つのフィールドがあります。企業は、手術器具などを開発している専門メーカーや、電子カルテシステムの導入を支えるインテグレーターなどで開発などを体験します。病院は、大学病院などの高度専門医療機関をはじめ、在宅医療や介護など幅広いケアを提供している地域密着型の病院まで、学生の学習ニーズに応じた多様な実習環境を構築しています。