これからの看護領域の広がりの可能性を踏まえ、2014年4月から「臨床看護学コース」と「災害看護学コース」の2つのコースを設けました。特に新設の「災害看護学コース」では、国立病院機構災害医療センター(東京都立川市)と連携・協力し、災害時にコーディネーターの役割を果たし、課題解決に向けて行動できる人材を育てていきます。本学部では、高度な知識と実践能力を持った、臨床に強い、自ら考えて判断し、行動できる自律した看護師“tomorrow’s Nurse”の育成をめざします。
学びのポイント
国立病院機構と連携
自ら判断し、行動できるtomorrow's Nurseの育成
育てたい人材像
4年間で身につけるスキル
自ら考え、「看護」「看護学」のあるべき姿を探究するプロセスを大切にした教育を実践
自ら考えて判断し、行動できる自律した看護師を育成するため、授業・演習では、学生が「WHAT?」「WHY?」の思考で臨めるような教育を実践します。グループワークでは、教員からテーマだけを与えられ、それに対して学生たちは議論し合いながら課題解決に取り組みます。さらに実習においても、自ら考え、「看護」のあるべき姿を追求するプロセスを大切に教育しており、看護師にとって必要不可欠な学び続ける力を養っています。
主体的な学習を支援するため、e-learning教材である「Nursing Skills Japan」 (ナーシング・スキル日本版)を導入しています。
1年次の早い時期から実習をスタート
基礎看護実習は、1年次の早い時期から開始します。今、医療の現場ではそれぞれの専門職が自らの役割を果たすとともに、互いに他の専門職の職域を補完し合っています。これを“専門職同士のスキルミックス・チーム医療”といい、職種間で重なり合えば重なり合うほど、質の高いきめ細かなケアが実現できます。このような医療の現場を1年次の早い時期から体験し「看護」「看護学」を学ぶ上での心構えを修得します。
サイエンスとしての看護を身につけた看護師を育成するために基礎科目を充実
東が丘・立川看護学部のキャンパスは、国立病院機構東京医療センターに隣接しているため、常に医療の現場が身近にある、看護教育には最良の環境です。2年次に受講する看護の基盤となる知識を学ぶ臨床検査学、臨床病理学、臨床栄養学なども、国立病院機構の協力を得て演習を行い、実践に即したスキルが身につきます。また、公衆衛生学や環境学、放射線防護学、ジャーナリズムなど、様々な領域を専門とする教員が多数在籍しており、直接指導も受けられるので、これからの医療に必要な力を養うこともできます。政策医療に取り組む国立病院機構だからこそ、難病医療、救命救急、災害医療援助など他の医療施設にはない症例を、1年次から体験することも可能です。
学びのサポート体制
学年の枠を越えて、相談や情報交換できる「コンタクトグループ」
コンタクトグループとは先輩たちと交流が持てるグループであり、相談・情報交換・近況報告などの活動を行っています。コンタクトグループミーティングは時間割の中にも組み込まれています。1グループは1?4年次の各学年約5名、計約20名で構成されています。そして必ず教員1名も加わります。看護師という同じ目標に向かって取り組んでいる先輩たちに、学生生活のこと、授業・試験のこと、実習のこと、将来のことなどを、気軽に相談できるので、悩みを抱えずに、頑張れます。
実習先
独立行政法人 国立病院機構との連携による充実した実習施設
大学に隣接している「国立病院機構東京医療センター」は、政策医療に幅広く取り組んでおり、難病医療、心身障害者医療、救命救急など他の医療施設にはない幅広い症例を体験できます。また2014年4月に新設された災害看護学コースでは、日本の災害拠点病院の中核である「国立病院機構災害医療センター」を主たる実習施設として、災害時の防災・減災活動でコーディネーターも担える能力を育成します。