東京医療保健大学
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ヘルスケアコラム

「ヘルスリテラシーを向上させるには」

千葉看護学部 看護学科
安藤 瑞穂

医療や健康に関する情報をどのように入手し、活用されているでしょうか?

インターネットの発展により、多くの医療や健康に関する情報に触れることが可能となりました。しかし、その中には正確な情報、誤解を招く情報、さらには危険な情報まで含まれています。こうした情報の中から信頼できる情報を見極めるためには、ヘルスリテラシーが必要です。

ヘルスリテラシーとは、個人が健康に関する情報を入手し、理解し、評価し、活用する能力です。ヘルスリテラシーが高いと、自己管理、意思決定、健康な生活スタイルの選択など、自己の健康に対する責任を果たすことができます。

ヘルスリテラシーを向上させるためには、以下のポイントに留意することが重要です。

□情報の信頼性を評価する:情報源の信頼性を確認します。専門家や信頼できる機関の提供する情報は、科学的な根拠に基づいている可能性が高いです。また、情報が最新かどうかも確認します。現在は、インターネット上で診療等のガイドラインにアクセスすることも可能です※)。それらを活用することも有用です。
□批判的に思考する:健康に関する情報を受け取る際には、情報を客観的に評価する能力が必要です。統計データや研究結果が引用されている場合には、それらの根拠が妥当かどうかを検証します。これには統計学や知識が必要となりますが、まずは引用された原典を確認したり、複数の情報源を比較したりすることが重要です。
□知識を更新する:医療や健康に関する知識は絶えず進歩しています。最新の情報にアクセスし、自分自身の知識をアップデートすることで、より良い判断を下すことができます。
□専門家の助言を求める:自己診断や自己治療は避け、健康に関する問題や疑問がある場合には、医師や看護師、保健師などの専門家に相談することも大切です。
□リスクとメリットを評価する:特定の治療法や健康製品について情報を収集する際には、リスクとメリットを評価します。Webサイト等でプラスの側面のみを強調している場合には、その情報の信憑性に疑問を抱くことが重要です。

ヘルスリテラシーは、現代社会において必要不可欠なスキルです。ヘルスリテラシーを向上させ、より質の高い健康的な生活を送ることを目指しましょう。

※Mindsガイドラインライブラリ.https://minds.jcqhc.or.jp/

教員データベース:安藤 瑞穂⇒

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